さらば,愛しき鉤爪

AVANTI の Podcast で紹介されていて気になった,恐竜ハードボイルド.2006年年末の宅配便にて届く.実は恐竜は絶滅していなくて,ヒトの姿に返送して人間社会にまぎれているというお話.主人公はそんなヒトの姿に扮した恐竜.

目の付けどころがとても面白く.一気に,とは行かないが3日ほどで読了.謎解きのピースがひとつづつハマって行く感がすばらしかった.欲を言うなら,謎解きの章の前に,「こっから謎解きよ」とでも入れてくれれば,もう一度そこまで読み直せたが...って無理な話かしら.

訳者の巻末の言葉には納得させられる.

”例の大ヒットした映画”以降,恐竜という存在は,自前の神話なき国アメリカの新しい神話として,”究極の荒ぶる存在”の地位を確立した感がある.


さらば、愛しき鉤爪 (ヴィレッジブックス)

さらば、愛しき鉤爪 (ヴィレッジブックス)