イノセンス After the long goodbye

イノセンス After The Long Goodbye (デュアル文庫)イノセンスの小説を読んだ.映画イノセンスの前日までの出来事をバトーの視線から綴った,山田正紀氏の小説.

最初から最後までバトー視線のハードボイルド調で書かれている.最初はその書き方になれなかったが,それが逆に素子が去ったあとのバトーの喪失感をよく表してた気がする.

電脳化しているサイボーグであるバトーの視線なので,脳内の動きも事細かに書かれている.電脳化が実現されていない状態では全くの空想でしかないが,いずれ電脳化をしたいと考えている自分としてはとても面白い小説だった.