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携帯端末、全社対応型に…総務省が制限解除要請へ

携帯端末、全社対応型に…総務省が制限解除要請へ

総務省は27日、携帯電話端末を、通信契約した携帯電話会社経由でしか使えないようにしている「SIMロック」について、解除するよう携帯電話会社に求める方針を固めた。
2010年末から発売される次世代携帯電話の端末を対象とし、法制化による義務付けも検討する。利用者が、端末と携帯電話会社を自由に組み合わせて選べるようになる見通しだ。

これが実現されて予想されることをいくつか.専門家ではないので,事実誤認がありましたら,指摘してください.

"ケータイのメールアドレス"という区分が不可能になる.

PCで使ってるgmailみたく,キャリアの向こう側にあるサービスのアドレスがメインになるはず.キャリアに縛られないメールアドレスの指定が可能になる.

キャリアの対応としては,すでにDoCoMoもSoftbankも対応しているし,KDDIAndroid端末を出すので対応できるだろう.mac.comのメールアドレスが有料であるように*1@docomo.ne.jpのアドレスが月額200円のようになるかもね.


一方,ハンドセットベンダーの対応としては,今まで固定で済んでいた設定を変更可能するためのUIを入れなきゃならなくなる.だからいくらか開発費が増えるはず.全体からすりゃ微量かな.*2


ケータイコンテンツを作ってる会社なんかは,キャリアのメールアドレスでアクセス制限かけていたのが出来なくなって,ちょっと大変になるかも.

キャリア固定のサービスが難しくなる.

接続できる端末の幅が増えるので,「SIMの契約してるのに,なんでこの端末ではアクセスできないんだ〜!」って言う人も出てくるんじゃないかな.DoCoMo端末に限定しているドコモ動画とかは最たる例だと思う.キャリアは,他のキャリアからの接続にも対応して,(接続料ではなく)通信されたデータ量に応じてキャリア間でお金のやりとり行う,データセンターのような仕組みになってくるかも.

海外の端末が入ってきて,国内のいくつかのメーカーの携帯電話部門がつぶれる.

PHSの二の舞はやらないという前提.あまり特色のない端末だけを出している所や,誰も使わないような機能を全面に打ち出している所,携帯電話以外のブランドを持ってこれてない所なんかは,ユーザへの訴求力が無いのでやばいと思う.

ハンドセットベンダーのサービスも?

Apple-iPhone-AppStore, Google-NexusOne-AndroidMarket なんかのように,ハンドセット・プラットフォームを作っているところがサービスを行うようになる*3Xperiaに合わせてDoCoMoマーケットが出来るみたいだけど,一定の秩序を生み出す事に,さらにはそれが他のキャリアにも開かれることを期待したいですね.

キャリア間での競争から,ハンドセットベンダー間の競争になるので,独自のサービスを今から始めるのはリスクが高い気がするが,iPhoneなどの例をみても,サービスから端末(+ブランド)まで,トータルで面倒を見ないと,お金をたくさん落とすユーザーは離れる気がする.

で,ブラウザ.

各ベンダの特殊仕様への追従が発生しなくなり,HTML5などの標準仕様に準拠しているブラウザの採用が進むはず.キャリアの,行いたいサービスの仕様についての標準化・オープン化の活動なんかも活発になってくるはず.となると,「このキャリアで出すからこのブラウザにしなきゃならない」という縛りがなくなりブラウザベンダー間での骨肉の争いがさらに激化.WebKitのポーティングを専門に行う会社なんかも出てくるんじゃないのかな.

まとめ

なんか面倒になってきたのでまとめよう.

  • SIMロック解除には基本的に賛成.選択肢が広がるのは良いことだ.
  • キャリアは自分の所に限定したサービスではなく,オープン化して,他キャリアからの収入を得たが良いかもね.
  • 魅力のない端末を作っているベンダーで働いてる人は注意しようね.
  • ブラウザ屋さんはがんばろうね.

*1:他のサービスを含んでです.念のため.

*2:そういや,SIMカード差し替えたときの内部データってどうなってるんだっけ?

*3:彼らの場合,自分のサービスを行いたいがために,ハンドセットを作った節はありますね.