簡単に、単純に考える
羽生善治氏との対談をまとめた本。2006年3月の「日本へのおつかい&まとめ買い」で購入。
対談してるのはスポーツライターの二宮清純氏、ラグビーの平尾誠二氏、そしてロボット工学の金出武雄氏。
二宮氏はテレビで見かけたことある名前だが、ちょっとスポーツ関係の引用が多すぎという感じがする。平尾氏は初めて知ったが、全体が強くなるためには個人が強くなる必要があるという発言が印象的。金出氏はロボット工学の権威で、講演を聴いたことがある。"Keep it simple, stupid."と研究者を煽るとのこと。
気になった言葉をピックアップ。
- 体系化(システム化)は言葉をかえると単純化[羽生,p54]
- 集中力も大事だけど洞察力も大事[平尾,p109]
- 権威だけでやっているような組織は長続きしない、立場が上のものが考えることがすべて正しいわけではない。[平尾,p,138]
- 現状に対して不満を持つだけではなく、どういう環境が望ましいのか自分の中にイメージを持つ。[平尾,p145]
- 現状に満足してしまえば進歩も無いでしょうから、環境が整っていないのはすごくいい環境なのかもしれませんね(笑)[羽生,p145]
- 創造は省略である。[羽生,p161]
- 体系化がどんどん進んでいくと自分がその中の一員にされちゃってる感じがする[羽生,p186]
その他、個人的にヒットだったもの。
- 指先で考える、指先に脳細胞がある[二宮,p74]
- われわれの言葉で言うと[金出,p176]
- 計算すると百万光年かかる[金出,p182]
光年は距離の単位です。時間の単位ではありません。念のため。
- 作者: 羽生善治
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2004/10/02
- メディア: 文庫
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