[ケータイ] INFOBAR2のコンセプトモデルを見て

過去にこんなことを書いていたので,続報.
INFOBAR2のコンセプトモデルがKDDI デザイニングスタジオに展示されたとのこと.

INFOBAR2は期待はずれ.

口の中で溶けかけた飴をイメージとの事だが,それをポケットに入れるのか?何処に引っかかりを求めるんだ?溶けかけた飴って滑りまくりで落としまくりじゃないですか?そんな事を思う.初期のINFOBARのコンセプトとISHIKOROのコンセプトを足しただけという感じで,「欲しい」と思わせるものではない.

デザインは初代と同じ深澤直人氏だが,ちょいとこれはいただけない.

Trilogyは?

期待はずれのINFOBARとともに発表された3機種のコンセプトモデル.

  • 「cypres」 田村奈穂氏

基盤をアクリルで覆ったコンセプトモデル.基盤は緑色じゃなきゃ!という主張はさておいて,基盤をむき出しにするのは最終手段というか反則技だと思う.基盤のラインは基本的に最短経路になるように組まれるもので,それは美しいと感じる事が出来る人はごく稀だろう.これはデザインを放棄した事に他ならないと判断する.
しかし,ペンダントトップにくる事を想定した小さなデバイスをセットにした事は大変面白い.

全面にヒビをあしらったコンセプトモデル.INFOBAR2と同様に丸みを帯びてはいるが,キーから背面,カードスロットに至るまですべてがヒビのデザインでカバーされているのは面白い.背面にBluetoothデバイスを格納する(どうやるんだろう?)部分があり,それを取り外すとヘッドセットになる模様.

  • 「vols」 ロス・ミクブライド氏

胸ポケットに入る酒瓶のようなコンセプトモデル.上部にセカンドディスプレイがある.上部を引き出すとディスプレイと,背面にカメラが出てくる仕組み.ギークにはたまらないギミックか.引き出したときの強度が気になるところ.

総括

全てのコンセプトモデルがストレート型で出てきた所に注目する.折りたたみ,2軸ヒンジ,などギミック満載の製品が出ている中,ストレートにこだわったというのが伝わってくる.人の動作を考えたときに,

ケータイを取り出す→開く→情報確認

というアクションよりも,

ケータイを取り出す→情報確認

というアクションのほうが,動作が簡単であることから,au design projectはこれを意識したのではないだろうか.これらのコンセプトモデルがそのまま製品となる事は稀だろうが,どのような製品に結実するのかを今後見て行きたい.