シンガーソングライターというお仕事について

 中島みゆきさんの「雛まつり」を幕張のイオンシネマで見てきました。20年近く前、深夜にお時間拝借を聞いていた時からのファンなのですが、それほどコアではないため、今回はじめて映画館ライブを見てきました。

 内容としては、「御機嫌如何」「糸」「ファイト!」のツアーライブ映像、「地上の星」「銀の龍の背に乗って「歌姫」はスタジオライブ映像、音楽評論家田家秀樹さんの解説映像。そして夜会2/2の映像。「ファイト!」(YouTube)は、最初の口調がとても軽い事に「あれ、そだっけ?」でしたが、そこから終盤にかけて力強くなっていくところに楽曲の力強さを感じ震えました。また、夜会のパートについては、終盤の二隻の舟のあたりで、涙を流してしまいました。

シンガーソングライターという枠組みでいいのか?

 ライブ映像から夜会の映像に入るにあたって、田家さんの解説があったのですが、みゆきさんの創作に対するモチベーションのところが特に興味深かったです。終わる度に「やりたい事が次々とでてくるのよー」とのこと。

 夜会というイベントは、最初はコンサートという形で始まったけれども、2回めからは古事記などに着想をえたストーリーが入ってきて、次はストーリーがオリジナルになり、そのうち楽曲もオリジナルになってきたとのこと。終わるたびに次々とやりたい事が出てきた結果、作詞、作曲、歌だけでなく、台本、演出、舞台セット、衣装に至るまでみゆきさんの頭の中を形にしててるだけってことらしい。

 これってもうシンガーソングライターという説明じゃだめですね。枠を作ること無く、やりたい事をやって、どうにか形にするってところが素敵に思うんだなってのを再確認しました。

クアドラント

 これを聞いて思い出したいのは、先日のスーパープレゼンテーション での伊藤穰一さんのクアドラントについてのコメント(2月24日放送)。

芸術家+デザイナー+科学者+エンジニアの才能

(スピーカーのフィオレンツォ・オメネットは)僕らがクアドラント(四分円)と呼んでいる、創造性にまつわる4つの才能のジャンルについて、上手にバランスをとっています。芸術家、デザイナー、科学者、エンジニアの4分野です。

 複数の才能をミックスして、それらを生かしながら、何か形を作り上げるっていうのは、これから求められるんだろうということでした。

 一つの事に特化した能力があることは、それはそれで重宝されるのですが、欲しい物を形にするには、やりたい事をやるには、それだけでやってちゃだめだなぁと思っていたところに、中島みゆきさんと伊藤穰一さんの話がスポッと入っりました。自分のできる事で実績を積みつつ、挑戦を繰り返して、可能性を広げていきたいなと思いました。

聞いてた音楽・映像

 
福山雅治 魂のラジオ 2011/10/22 ゲスト:中島みゆき - YouTube 


【中島みゆき】について語る 有吉×マツコ×夏目三久 - YouTube

 

それにしても、おそらくあの劇場で今日見た人の中では最年少だったんだろうな...。